海外文学

『悪い娘の悪戯』(1)マリオ・バルガス=リョサ

7/15 読み始めた。~64ページまで 第1章 チリからやってきた少女たち 面白い!文章が淀みなくすいすい入ってくる。ディテールの描写のためにかなりカタカナの固有名詞が盛り込まれているのに読みにくくなく、流し読みでも構わないからとにかく先を読みたい!…

『孤児』フアン・ホセ・サエール

モルッカ諸島 インドネシア 赤道付近 オーストラリアの北 西へ向かって航海している?どこから出発したのか 老人が数十年前の体験談を語る……という形式には、「絶対主人公は大人になる前に死ぬぞ……それで語りの位相が次元の狭間へと転落するぞ…」と身構えて…

『スロー・ラーナー』トマス・ピンチョン

○イントロダクション ピンチョン本人の語りは初めて読んだけどやっぱり小説と同じノリで面白い。自虐がバンバン決まるし結局エモに傾いちゃうし。そんなところが好きよ 小説は作者の人生経験の結晶であり、それを無視していた若かりし頃の自分は馬鹿だった的…

『肉体の悪魔』ラディゲ

光文社古典新訳文庫で読んだ。小学校で女子にラブレターを出しただけでその両親に通報され校長に説教をくらうって厳しすぎない?この時代のフランスはそうだったの?それともこの学校がとりわけ厳格だったか、はたまたフィクションか…… p.22 わけのわからな…

「息吹」テッド・チャン

短編集『息吹』に収録されている表題作「息吹」のみ読んだ。 ○息吹 「僕がなぜSFを好きになれないか」という懸案について多くの洞察が得られたという点においてのみ、読んで良かったと思う。 僕が本を読むときには、大きく分けて2つのモードを半ば無意識に使…

『わたしの物語』セサル・アイラ

おっ、アイラの小説にしては"ふつう"に事が運ぶな?と思っていたら数ページほどでテクストが意味不明というガーターに落ちた。 この人の文章はシュルレアリスムでも幻想文学でも不条理小説でもなく、怪文書。 いやこれ『文学会議』収録の2作品よりぶっ飛んで…

『ヴェネツィアに死す』トーマス・マン

1章 p7-16 文が読みにくい!長いし硬いし周りくどいし…岩波だと訳はどうなんだろう。『トニオ・クレエゲル』のときはそんな読みにくい印象なかったような。だいぶ前で覚えてないけど。読み通せるか不安だ… 50代のストイックな作家アッシェンバッハが散歩中に…

『めくるめく世界』レイナルド・アレナス

2019/11/23読了 最初の1章が人称を変えて3連続で続くところ、ここがハナっから最高だった。アレナスを読んでるって感じ。 p.50~100あたりまで。メキシコの港に幽閉され、出航してから少しダレてきた? 如何せん牢獄に入れられすぎじゃないですかね…作者自…

『十二月の十日』ジョージ・ソーンダーズ

○ビクトリー・ラン クジラックスの「がいがぁかうんたぁ」小説。未遂で良かったね。 3人の視点が次々に切り替わり、しかもそれぞれのパートで一人称と三人称が混ざっている。 最後は未遂だったとしてもトラウマは残るよってこと? にしてもこのポップな独白…