2024-01-01から1年間の記事一覧
『鏡の中は日曜日』 鏡の中は日曜日 (講談社文庫) 作者:殊能将之 講談社 Amazon 初・殊能将之 『ハサミ男』より先にこっちを読んでしまった わたしはミステリ読みではないので、この作家の名前を初めて見たのはギャディス『JR』が邦訳されたときの売り文句──…
成瀬は信じた道をいく 「成瀬」シリーズ 作者:宮島未奈 新潮社 Amazon 家に泊まりにきた親に「私の滞在中に読んで感想聞かせて」と手渡されたので、読んだ。大ヒットしている「成瀬」シリーズの第一作『成瀬は天下を取りにいく』を読んでいないのに、いきな…
『秋期限定栗きんとん事件』上下巻 2024/2/2~9(6日間) ※ 諸々のネタバレし放題なのでご注意ください。 ・前回までのあらすじ 破局サイコ―――!!!!!!! 上巻 秋期限定栗きんとん事件 上 小市民シリーズ (創元推理文庫) 作者:米澤 穂信 東京創元社 Amaz…
亡霊ふたり (創元推理文庫 M よ 5-1) 作者:詠坂 雄二 東京創元社 Amazon 2023/2/23〜28(計4日) 2/23木 〜p.56 2/25土 ~p.106ヨイヨルさん主催のモクリ読書会「良い夜を読んでいる」で読み進める 2/27月 ~p.240 「別にそこまで心配してるわけじゃないけど…
ドン・カズムッホ (光文社古典新訳文庫) 作者:マシャード・ジ・アシス 光文社 Amazon 2023/6/28〜7/5計:6日間 6/28水 p.73(17章)まで やっぱアシスの文章くそ好きだわ〜〜一人称でガッツリ読者に語り掛けてくる姿勢はリスペクトル『星の時』なんかにも受…
ブラス・クーバスの死後の回想 (光文社古典新訳文庫) 作者:マシャード・ジ・アシス 光文社 Amazon 2021/6/10~~2022/6/17 1章まで(p.16) やばい、これめっちゃ好み そもそも死後の回想という時点で人を喰っているが、「読者へ」の序文や巻頭の言辞からし…
ディフェンス (河出文庫 ナ 2-5) 作者:ウラジーミル・ナボコフ 河出書房新社 Amazon ナボコフの第3長編(ロシア語時代) 2022/7/30〜9/28水 7/30 ずっと前からナボコフの著作のなかで特に読みたいと思っていた本作がこのたび文庫化されたので即購入し、『夕…
酔どれ列車、モスクワ発ペトゥシキ行(いき) (文学の冒険シリーズ) 作者:ヴェネディクト エロフェーエフ 国書刊行会 Amazon ヴェネディクト・エロフェーエフ『酔いどれ列車、モスクワ発ペトゥシキ行』(1970) 2022/7/24-29(4日間) 7/24 日 奈倉有里『夕暮…
真っ白いスカンクたちの館 作者:レイナルド・アレナス インスクリプト Amazon レイナルド・アレナス『真っ白いスカンクたちの館』(1980年) 2023/12/4〜12/28(計18日) 第一部 プロローグとエピローグ 12/4(月) 〜p.36 文章ヤバい。執拗な繰り返し。意識の…
www.kokusho.co.jp 夜になるまえに 作者:レイナルド アレナス 国書刊行会 Amazon レイナルド・アレナス『夜になるまえに』2023/11/20~12/1(9日間) 2020/12/11 最初っからやばすぎる。文章から感じる圧倒的なエネルギー。書くために生まれてきた人間、書く…
夏期限定トロピカルパフェ事件 小市民シリーズ (創元推理文庫) 作者:米澤 穂信 東京創元社 Amazon 『夏期限定トロピカルパフェ事件』(2006) ・前巻の感想はこちら ※ふつうに謎解きのネタバレをするので注意 2024/1/31~2/1(2日間) 1/31(水) ・序章 あ、…
『春期限定いちごタルト事件』(2004) 春期限定いちごタルト事件 小市民シリーズ (創元推理文庫) 作者:米澤 穂信 東京創元社 Amazon 2024/1/27~28(2日間) ※真相のネタバレ普通にあるので注意 1/27(土) ・プロローグ・羊の着ぐるみ 高校時代がはるか遠く…
アムラス 作者:トーマス・ベルンハルト 河出書房新社 Amazon 「アムラス」と「行く」という中編小説2つを収録 2023/11/6〜17計8日間 「アムラス」 1964年 『凍』に次ぐベルンハルトの第2作目 計4日間 11/6(月) p.7~p.26 文章がヤバい。長いし修飾関係もわか…
『繭の夏』1995年刊行 繭の夏 (創元推理文庫) 作者:佐々木 俊介 東京創元社 Amazon 2024/1/24~26(3日間) 読むきっかけ ↑これで◎が付いていたので。(他にも何冊か注文したなかでもいちばん早く届いたので) ※ ふつうに真犯人とかのネタバレ書いてるのでご…
新装版 密閉教室 (講談社文庫) 作者:法月 綸太郎 講談社 Amazon 原著1988年刊行(デビュー作) ※ふつうに犯人とかのネタバレしてるので注意 2024/1/21(日)~23(火) 1/21(日) なんかここ数日ミステリ読みたい気分なので読み始めた。なんでだろう? 小市民シリ…
土台穴 (文学の冒険シリーズ) 作者:アンドレイ プラトーノフ 国書刊行会 Amazon アンドレイ・プラトーノフ『土台穴』(1930年執筆) 2024/1/9〜19(計10日間) 1/9(火) p.3~23 自然の擬人化が多め? 抑制的だがやや独特な文体。生きることの哀しみ、憂鬱さ…