2023-01-01から1年間の記事一覧

『ハイファに戻って/太陽の男たち』ガッサーン・カナファーニー

ハイファに戻って/太陽の男たち (河出文庫) 作者:カナファーニー,ガッサーン 河出書房新社 Amazon 2023/10/20~26計6日間 10/20(金)10/22(日) 太陽の男たち(1963) バスラ(イラク)からクウェイトへの密入国を試みる三人の男たち。彼らをタンクの中に隠し…

『オデュッセイア』ホメロス

オデュッセイア (西洋古典叢書) 作者:ホメロス 京都大学学術出版会 Amazon 2023/4/17~5/24(計21日) 23/4/17月 第1歌 山本直樹『ありがとう』の序盤みたいな設定。父が長らく家を空けているうちに、女を狙って男どもが我が物顔で家を占領し、子供は困り果…

『丁子と肉桂のガブリエラ』ジョルジェ・アマード

丁子と肉桂のガブリエラ 作者:ジョルジェ アマード 彩流社 Amazon 2023/7/7〜2813日間 7/7金 p.30までブラジル文学・ポルトガル語圏文学強化期間の一環として、(数ヶ月前に買っておいたものを)読み始めた。三人称。章題からして饒舌。さっそく土地の守り神…

『響きと怒り』ウィリアム・フォークナー

響きと怒り (上) (岩波文庫) 作者:フォークナー 岩波書店 Amazon 2023/2/3〜2/16(計10日) 【上巻】 2/3金〜2/9木(計6日) ・第一章2/3金 p.7〜p.6333歳の白痴ベンジー(本名ベンジャミン?)による語り。名高い実験的な語りってのはこれかぁ〜 たしかにこ…

『ブラジル文学傑作短篇集』アニーバル・マシャード ほか

2023/6/9金~6/14水5日間 なんやかんやで〈ブラジル現代文学コレクション〉を買うのも読むのも初めて。。 まずは入門によさそうなこのアンソロジーから。 6/9さいきん(大)長編ばっかし読んでるな~~だから途中で息切れ起こしたり放置したりするんだよな~…

『閉ざされた扉』ホセ・ドノソ

2023/9/14~22(5日間) 9/14木 朝 休暇 不倫する父親、それに嫉妬して精神を病む母親、両親の不仲を鋭敏に感じとる息子、退廃的で不穏な家族……初っ端からめちゃくちゃドノソ的な短編。荒廃した建物というモチーフも明らかに家族の崩壊と連関している。 上流…

『いいたいことがあります!』魚住直子

いいたいことがあります! 作者:直子, 魚住 偕成社 Amazon 偕成社, 2018年 半年くらい前に『考えたことなかった』を読んだが、その前作にあたる本作をようやく読めた。前巻の記憶がだいぶ薄れているためかもしれないが、こっちのほうが面白かったかな~~。 …

『あしたの幸福』いとうみく

あしたの幸福 作者:いとうみく 理論社 Amazon 理論社 2021年発行 「こんにちは、初めまして」帆波さんは人懐っこい笑顔で会釈した。その笑顔があんまり自然で……あたしはこの人を家に入れたくない、と思った。 p.88 「守られなければいけないのは、子どもです…