メキシコ文学

「生命線」「最後の恋」「女王人形」「チャック・モール」カルロス・フエンテス

『フエンテス短篇集 アウラ・純な魂 他四篇』の他四篇を読んだ。 生命線 銃殺されるのを待つだけだった革命軍兵士の4人が監獄を脱出し、再び捕らえられ死ぬ リーダー格で主人公のヘルバシオ・ポーラの感情の動きが目まぐるしく身につまされる。 こういうザ・…

「アウラ」カルロス・フエンテス

hiddenstairs.hatenablog.com 前記事に続き、岩波文庫のフエンテス短篇集を読んだ。 ・アウラ 「君」……二人称小説だ!しかも『子供の領分』のような現在形 バス停でバスが停車せずスピード落とすだけってマジかよ。メキシコ…というか海外ではそれが一般的な…

「純な魂」カルロス・フエンテス

ラテンアメリカ文学好きと言っておきながら未だほとんど読んだことがないフエンテス。この作家の名を初めてちゃんと認識したのは、セサル・アイラ『文学会議』──主人公のマッドサイエンティストが尊敬する作家フエンテスのクローンを大量生産して世界征服を…