2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『うたかたの日々』ボリス・ヴィアン

野崎訳:光文社古典新訳文庫で読んだ。 世界観が面白い! シュルレアリスム・不条理文学なんだけど、不気味というよりむしろ小気味良い快活さの香る数々の小ネタ。 物語の大筋はド王道の恋愛悲劇で、細部のエピソードや描写に奇想が盛り込まれている。 50pま…

『恐怖の兜』ヴィクトル・ペレーヴィン

すぐに読める長篇を求めていて、全編チャット形式で読みやすそうだから手にとった。読みやすかった。 実験的なものが好きなので、チャット形式の小説に興味があったという理由もある。 端的に、いい意味でしょうもなくくだらない話だった。 間違っても傑作な…