時期別・ベスト長編小説best100!

 

 

kageboushi99m2.hatenablog.com

私がもっとも愛読しているブログである「タイドプールにとり残されて」に、私がもっとも切望していた記事が投稿された。

海外文学好きとして(私に)知られるsoudaiさんの長篇ベスト100だ。はてなスターを連打してから即ブックマークし、書店や図書館でことある毎に見返している。

 

ラインナップを見て思うのは、圧倒的なピンチョン率。twitterのヘッダーが映画版「インヒアレント・ヴァイス」であることからピンチョン好きだろうなとは思っていたが、まさかここまでとは。6冊ランクインで作家別ぶっちぎりの1位だ。

他にも現代アメリカ文学好きであることが伺える。3アーヴィング, 2フランゼン, 2サフラン・フォア, 2パワーズ, 2ティム・オブライエンなど。村上春樹/阿部和重/高橋源一郎/舞城王太郎好きなのが納得の並び。

あとボフミル・フラバルが2冊上位にランクインしてるのが意外だった。しかも代表作『あまりにも騒がしい孤独』『わたしは英国王に給仕した』を外してるのが通。

個人的には、ラテンアメリカ文学が『夜明け前のセレスティーノ』と『百年の孤独』の2冊しかないのに驚いたのだけれど、よく考えたら自分がラテアメ好きなだけで、普通の?ガイブン勢としてはスタンダードな比率なのかもしれない。

 

この100冊のうち、自分が現段階で読んだことのある作品は何冊か数えてみたところ、

 

夜明け前のセレスティーノ
アメリカの鱒釣り
空の中
好き好き大好き超愛してる
存在の耐えられない軽さ
ディスコ探偵水曜日
海辺のカフカ
さようなら、ギャングたち
きことわ
月と六ペンス
オン・ザ・ロード
百年の孤独
世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド
カラフル
ムーン・パレス
夜のピクニック
嵐が丘
V.
こころ
重力の虹

 

の20冊だった。

読みかけ・途中で挫折している本は
白の闇, ハローサマー・グッドバイ, エブリシング・イズ・イルミネイテッド, ガラテイア2.2
辺り。

 

上位の作品を中心に読んでいきたい。いつか100冊コンプリートを目指して!

 

で、せっかくなので私も似たような取り組みをやってみることにした。

とは言っても、本家のように「一切吟味せず」では100冊も思いつかなかったので、ガッツリ過去の読書ログを見ながら選んだ。

 

また、小学生時代・中高生時代・大学以降(国内/海外)の4つに分けて、合計で100作の長編小説を選んだ。

各時代においては、だいたい好きな順(例:小学生編1位は『ダレン・シャン』)だが、

時代をまたいでは順位をつけられない。

小説を読むきっかけになった本と、小説をまぁまぁ読むようになってから出会った大好きな本のどちらが好きか、比べようがないからだ。

(そこを無理にでも比べるのがオールタイムベストの醍醐味だ!と言われたらその通りなのだが……全体の1位は『ダレン・シャン』か『数学ガール』か『ゼツメツ少年』辺りのどれか)

 

長編かそうでないかの判定はガバガバ。メルヴィルバートルビー』は大好きなので上位に入れていたが、ぐぐったら「メルヴィルの短編小説」と出てきたので泣く泣く削った。似た事例が山ほどある。あと『ムッシュー・テスト』は作品集であって長編でないんだけどなぜか入っている(入れたいので)

 

なぜか戯曲の『シラノ・ド・ベルジュラック』も入っている。

それなら『ゴドーを待ちながら』『ハムレット』あたりも入れたかった(ガバガバ)



それではどうぞ

 

<小学生時代>10作

ダレン・シャン(シリーズ) ダレン・シャン

パスワード電子探偵団(シリーズ) 松原秀

都会のトム&ソーヤ(シリーズ) はやみねかおる

デモナータ(シリーズ) ダレン・シャン

ウォーリアーズ(シリーズ) エリン・ハンター

名探偵夢水清志郎(シリーズ) はやみねかおる

怪盗クイーン(シリーズ) はやみねかおる

ガフールの勇者たち(シリーズ) キャサリン・ラスキー

大どろぼうホッツェンプロッツ(シリーズ) オトフリート・プロイスラー

なん者ひなた丸(シリーズ) 斎藤洋



<中高生時代>(17作)

ゼツメツ少年 重松清

数学ガール(シリーズ) 結城浩

数学ガールの秘密ノート(シリーズ) 結城浩

疾走 重松清

キケン! 有川浩

三匹のおっさん 有川浩

バカとテストと召喚獣 井上堅二

くちびるに歌を 中田永一

ポニーテール 重松清

一人っ子同盟 重松清

偉大なるしゅららぼん 万城目学

プリンセス・トヨトミ 万城目学

舟を編む 三浦しをん

県庁おもてなし課 有川浩

下町ロケット 池井戸潤

三日間の幸福 三秋縋

海辺のカフカ 村上春樹



<大学以降(国内)>19作

〔少女庭国〕 矢部嵩

セカイ系 名倉編

大きな鳥にさらわれないよう 川上弘美

夏物語 川上未映子

夜のピクニック 恩田陸

六番目の小夜子 恩田陸

イリヤの空、UFOの夏 秋山瑞人

百年泥 石井遊佳

優雅で感傷的な日本野球 高橋源一郎

さようなら、ギャングたち 高橋源一郎

ペンギン・ハイウェイ 森見登美彦

第七官界彷徨 尾崎翠

乙女の港 中里恒子/川端康成

最愛の子ども 松浦理英子

アサッテの人 諏訪哲史

箱男 安部公房

文学部唯野教授 筒井康隆

西の魔女が死んだ 梨木香歩

旅する練習 乗代雄介



<大学以降(海外)>54作

悪童日記(3部作) アゴタ・クリストフ

不滅 ミラン・クンデラ

ムーン・パレス ポール・オースター

夜明け前のセレスティーノ レイナルド・アレナス

悪い娘の悪戯 マリオ・バルガス・リョサ

シラノ・ド・ベルジュラック ロスタン

ムッシュー・テスト ポール・ヴァレリー

わたしを離さないで カズオ・イシグロ

わたしの物語 セサル・アイラ

もしもし ニコルソン・ベイカー

やし酒飲み エイモス・チュツオーラ

黄色い雨 フリオ・リャマサーレス

JR ウィリアム・ギャディス

リンカーンとさまよえる霊魂たち ジョージ・ソーンダーズ

最初の悪い男 ミランダ・ジュライ

クローディアの秘密 E.L.カニグズバーグ

めくるめく世界 レイナルド・アレナス

昨日 アゴタ・クリストフ

エドウィン・マルハウス スティーブン・ミルハウザー

うたかたの日々 ボリス・ヴィアン

襲撃 レイナルド・アレナス

飛ぶ教室 エーリヒ・ケストナー

はるかな星 ロベルト・ボラーニョ

百年の孤独 ガルシア=マルケス

V. トマス・ピンチョン

オン・ザ・ロード ジャック・ケルアック

肉体の悪魔 レーモン・ラディゲ

インド夜想曲 アントニオ・タブッキ

灯台へ ヴァージニア・ウルフ

ゴドーを待ちながら サミュエル・ベケット

トニオ・クレーゲル トーマス・マン

さらば、シェヘラザード ドナルド・ウェストレイク

固定観念 ポール・ヴァレリー

重力の虹 トマス・ピンチョン

ある島の可能性 ミシェル・ウェルベック

ピンポン パク・ミンギュ

モレルの発明 カサーレス

西瓜糖の日々 リチャード・ブローティガン

不在の騎士 イタロ・カルヴィーノ

月と六ペンス サマセット・モーム

青い麦 コレット

悲しみよ、こんにちは フランソワーズ・サガン

嵐が丘 エミリー・ブロンテ

競売ナンバー49の叫び トマス・ピンチョン

素粒子 ミシェル・ウェルベック

存在の耐えられない軽さ ミラン・クンデラ

フラニーとゾーイー サリンジャー

異邦人 アルベール・カミュ

ペドロ・パラモ フアン・ルルフォ

あまりにも騒がしい孤独 ボフミル・フラバル

予告された殺人の記録 ガルシア=マルケス

空の青み ジョルジュ・バタイユ

アメリカの鱒釣り リチャード・ブローティガン

夜間飛行 サン・テグジュペリ



 

小中学校時代のラインナップはガバガバで、忘れている作品がたくさんあると思われる。

 

なお、noteのほうで「作家ベスト100」も行ったので、興味のある方はどうぞ

note.com