SF

『スワロウテイル人工少女販売処』(2)籘真千歳

hiddenstairs.hatenablog.com ↑の続き 第1部第2章(p.90)まで読んだ。 自治区の大半の人間と人工妖精は、世界一の福祉に守られ、時間を持て余している。(中略)憂いのない都市。安寧と平穏と平等と充実の詰まった二十八万区民だけの玉手箱。 p.71 お手本の…

『スワロウテイル人工少女販売処』(1)籘真千歳

スワロウテイル人工少女販売処 作者:籘真千歳 発売日: 2013/09/30 メディア: Kindle版 akosmismus.hatenadiary.com SF研の机に平積みされていたときから気になってはいたが、読もうと決心するきっかけは、みかんさんのおすすめのSF小説リスト↑に載っていたか…

「雲南省スー族におけるVR技術の使用例」柴田勝家

雲南省スー族におけるVR技術の使用例 (早川書房) 作者:柴田 勝家 発売日: 2018/07/20 メディア: Kindle版 サークルの課題図書なので読んだ。20ページほどの短編 (上記Kindleではなく初出のSFマガジンで読んだ) 柴田勝家さんの著作を読むのは初 特段にこ…

「回転する動物の静止点」千葉集

proxia.hateblo.jp 千葉集さんのブログ「名馬であれば馬のうち」は前から読者登録して読んでいたのだが、先日投稿されたこちら↑の記事が特にめちゃ良くて、そういえばこの人SF短編の賞とってるらしいなー読んでみよっかな〜〜 という明瞭な動線で、その短編…

「花ざかりの方程式」大滝瓶太

『SFマガジン2020年8月号』掲載これは……すごいな。かなり好き。 めちゃくちゃパワーズっぽい。というか、『ガラテイア2.2』しか読んだことがない(しかもまだ途中)ので、要するにガラテイア2.2っぽい。 ひとつの発想とか思考実験で勝負しているのではなく、…

「息吹」テッド・チャン

短編集『息吹』に収録されている表題作「息吹」のみ読んだ。 ○息吹 「僕がなぜSFを好きになれないか」という懸案について多くの洞察が得られたという点においてのみ、読んで良かったと思う。 僕が本を読むときには、大きく分けて2つのモードを半ば無意識に使…

『十二月の十日』ジョージ・ソーンダーズ

○ビクトリー・ラン クジラックスの「がいがぁかうんたぁ」小説。未遂で良かったね。 3人の視点が次々に切り替わり、しかもそれぞれのパートで一人称と三人称が混ざっている。 最後は未遂だったとしてもトラウマは残るよってこと? にしてもこのポップな独白…